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zoom RSS CAN/MOTHER SKY(1993)

<<   作成日時 : 2018/03/10 22:13   >>

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画像先日BUZZCOCKSのブートCDを紹介したからというワケでもないんだけど、今回もブート。
(あれ…?)
CAN。

1971年6月、西ベルリンでのライヴ。
CANのブートは相当の数が出ているが、それらの中でも71年6月というと多分かなり初期の音源になると思う。
アルバムでいうと『TAGO MAGO』(71年2月リリース)と『EGE BAMYASI』(72年11月リリース)の間の時期で、パーソネルはもちろんダモ鈴木(ヴォーカル)、ミヒャエル・カローリ(ギター)、イルミン・シュミット(キーボード)、ホルガー・シューカイ(ベース)、ヤキ・リーベツァイト(ドラム)の5人。
(もうダモさんとイルミンの二人しか生きてない…)
元々はカセットでリリースされていたモノらしい。
音質は良好。

収録曲は5曲で、「Standing So High」と「I Don't Care」は未発表曲。
あとの3曲は「Bring Me Tea Or Coffee」(…とここではクレジットされているが、『TAGO MAGO』では「Bring Me Coffee Or Tea」)、「Mother Sky」(70年の『SOUNDTRACKS』収録)、「Spoon」(『EGE BAMYASI』収録)。
『EGE BAMYASI』のリリース及びシングル「Spoon」の大ヒット(ドイツ国内で6位)は1972年のことだが、「Spoon」の録音は71年のことなので、このブートの71年6月というクレジットは多分正しいと思われる。

全5曲で収録時間が73分もあるので、もちろんのこと演奏は大幅に拡張されている。
アルバムでは7分弱の「Bring Me Coffee Or Tea」は20分以上もあり、原形をとどめていない。
約3分だったシングル曲「Spoon」も、ダモ鈴木の得体の知れない叫び声から始まって、お馴染みのメロディが出てくるまでに5分以上もある。
(そしてたちまち混沌の渦に。10分半でフェイドアウトするが、実際の演奏はまだまだ続いたと思われ)
未発表の2曲も即興だろう。
当時のCANはスタジオ録音でも基本的に即興演奏を編集していたという。
そしてライヴでは編集されない即興それ自体が体験出来たワケだ。

ミヒャエル・カローリのギターは時にとりとめがないが、いかにも現代音楽の素養を感じさせるイルミン・シュミットのフリーキーなエレピとオルガンは素晴らしい。
よく“ハンマー・ビート”と形容されるヤキ・リーベツァイトのドラミングは、むしろトライバルというべきで、かつ浮遊感を前面に出している。
(以前にも書いたけど、CANの音楽を“空気よりも軽い”と評されるモノにしていたのは主にヤキのプレイだったと思う)
一方、じわじわとあのリフが形成されていき、ダモ鈴木の「あいや!」というシャウトから雪崩れ込む「Mother Sky」では、全員一丸となっての突進を聴かせる。
途中までは観客が手拍子で盛り上がっているのが聴こえるものの、後半はデタラメにテンポアップ。
イルミンはほとんどエンジン式発電機みたいな音を出している…。
(この曲のみアルバム・ヴァージョンよりちょっと短い。それだけむやみにエネルギッシュ)

それにしてもイントロがあって歌が入ってギター・ソロがあって、みたいな当時のロックの定型からおよそかけ離れた、あまりにも自由かつカオティックなこれらの演奏の中に時々顔を出す不思議なメロディの吸引力。
まったく稀有なバンドだったと思う。

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