映画『GET ACTION!!』
1993~95年、3年に満たない活動期間で東京のみならず世界のガレージ/パンク界を駆け抜けたバンドのあれこれを、残された貴重映像とメンバー及び関係者へのインタヴューで余すところなく捉えたドキュメンタリー。
前にも書いたけど、俺が都内のライヴハウスに足繁く通い始めたのは1998年頃からだったんで、TEENGENERATEをナマで観ることはかなわなかった。
(再結成除く)
映像はこれまでにも小出しに出ていたものの、前身バンド・AMERICAN SOUL SPIDERS時代からのライヴ映像をこれだけまとまって観ることが出来たのは初めてだったんで、そりゃもう興奮しました。
Fink(ヴォーカル、ギター)が“インスタントなR&Rを演りたかった”みたいな発言をしているが、彼らから出てきたR&Rはインスタントなんてもんじゃない。
初期衝動とマニアックなR&R愛/レコード愛をどちらも表現に直結させつつ、ソリッドなリフとキャッチーなメロディがちゃんとあって、しかもそれを猛スピードでぶっ飛ばす、という…実に完成度の高いガレージでありパンクであり何よりR&Rだった。
そして、一昔前の“海外進出”みたいな大上段なモノじゃなく、日本のバンドが国内のライヴハウスでライヴやるのと同じ線上で海外でフツーにライヴやる、みたいな存在の先駆けのひとつ、でもあった。
本当に稀有なバンドだったと思う。
AMERICAN SOUL SPIDERSからTEENGENERATE解散に至るメンバーの意識の変化と音楽性の変遷(それに伴い変化していく杉山兄弟の髪形)、そして食い違っていく兄弟の志向…といったモノもわかりやすく語られている。
メンバー自身だけでなく、周りのバンドやレーベル関係者など、実に豪華な顔ぶれがTEENGENERATEを語ってます。
GUITAR WOLFセイジ、JET BOYSオノチン、JACKIE & THE CEDRICSのエノッキーとジェリービーン、THE GIMMIESソラ、AU GO-GOのブルース・ミルンやクリプト・レコーズのティム・ワレン、元THE DEVIL DOGSのアンディ・GにTHE POSIESのケン・ストリングフェローetc…。
(意外なところではTHE STRUMMERSイワタとか)
ガレージ大臣・関口弘氏が“日本人離れしていた。外人ではなかったけど”みたいな発言をしたところで、画面は杉山兄弟が故郷・静岡を歩くシーンに切り替わったり。
静岡のレコード屋で、Fifi(ギター)が弟(Fink)からお金を借りてPINK FAIRIESのLPを買う場面に「おおっ」とか思ったり(笑)。
お父さんお母さんも出てきたり。
とにかく出せるだけの旧マテリアルを出して、メンバーにもこれでもかとばかり取材しまくった形跡がありあり。
メンバーが大体「もう勘弁して下さいよ」みたいな感じになってきてるのもありあり(笑)。
それにしても、一番ルックスが変わってないのはSammy(ベース)だなー。
TEENGENERATEのR&Rの凄まじい勢いは残された音源でも十分に感じることが出来るけど、やっぱり映像を伴うとより伝わるモノがある。
都内(新宿シネマカリテ)での上映は今週末までなんで、未見の人は是非。
TEENGENERATE知らない人でも、パンク、あるいはシンプルでスピーディーなR&Rが好きな全ての人にお勧めします。
(このブログ読んでる人はそういう人多いでしょう)
そして映画館に行けない地方の人のためにも、早期DVD化を希望します。
映画の内容とは全然関係ないけど、帰りの時間を気にしなければならないレイトショーは、やっぱり性に合わないなー。
俺が田舎に住んでるのが悪いのか…。
ともあれ、今夜はまだ寝るわけにはいかん。
(C) 2014 NIPPAN、KING RECORDS. All Rights Reserved.
(2021.9.5.改訂)
この記事へのコメント
連日大入りが続いていたという「GET ACTION!!」、やっぱり上映延長になったそうで。
3月29日(土)~4月4日(金)まで、シネマート新宿でやるそうです。
諦めかけてた人、もう1回観たい人も、なんとかなるかも。