THE WILD ONE(その10)

IGGY AND THE STOOGES RAW POWER★.jpgはい、例によって忘れた頃に登場するイギー・ポップ伝記の話。

1973年3月29日にデトロイトで行なわれたIGGY AND THE STOOGESのアメリカ初ライヴは、35分か40分程度の短いモノだったという。
セットリストはすべて『RAW POWER』からの楽曲だったらしい。
アンコールに応えなかったのは、メインマンのトニー・デフリーズからの要請だったとか。

そうこうする間にも、ロン・アシュトンとジェイムズ・ウィリアムソンの仲はますます険悪に。
ジェイムズのスター然とした傲岸不遜な態度に加え、手を切ったはずのドラッグ問題が再び持ち上がり、結局『RAW POWER』リリースを前にジェイムズは一度クビになったという。
(この件はこの本を読んで初めて知った)

ジェイムズ・ウィリアムソンの後任としてトルネード・ターナー(…)というギタリストが迎えられ、IGGY AND THE STOOGESは4月にシカゴでライヴを行なったが。
当然というか、LAの一介のセッションマンだったギタリストにジェイムズのマジックが再現出来るはずもなく。

そんなこんなのゴタゴタの挙句、メインマンはイギー・ポップとの契約を解除。
その直後の1973年5月、遂にアルバム『RAW POWER』がリリースされる。
ドライヴしまくるスピードR&R。
THE STOOGES時代のロン・アシュトンのギターがナタやノコギリだったとすれば、ジェイムズ・ウィリアムソンのギターは日本刀の切れ味。
(どちらも素晴らしいが)
レニー・ケイが、デイヴ・マーシュが、レスター・バングスが、それぞれに激賞。
このアルバムについては、今更多くを語るまでもないだろう。
というか、THE STOOGESの2作とIGGY AND THE STOOGES『RAW POWER』は、どれもロック史上に永遠に残り続ける名盤。

そしてバンドにはジェイムズ・ウィリアムソンが復帰。
『RAW POWER』をプロモートするツアーに備えて、ライヴでのサウンドに厚みをもたらすためにセカンド・ギタリストを迎えることが検討されたが、相変わらず俺様状態だったらしいジェイムズはこのアイディアを拒絶。
代案としてキーボーディストを入れようということになり、ジェイムズがLAのクラブで見つけて来たというスコット・サーストンが加入する。
かくて、5人編成のIGGY AND THE STOOGESが始動するのだった。


(2022.5.16.改訂)

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この記事へのコメント

ま、いける
2016年07月23日 22:52
TITLE: 無題
Post Pop Depressionは、どうなのよ?
大越よしはる
2016年07月23日 22:52
TITLE: POST POP DEPRESSION
コメントありがとうございます。
イギー・ポップの新作は、このあと金が入ってから買うのです。
現在所持金も口座の残高もとんでもないことになっているのです(号泣)。
タロット
2016年07月23日 22:52
TITLE: 新作
イギーの新作が出てたんですね!
情報ありがとうございます。