水玉さがし/レイトショー

画像紹介が遅れた…札幌の都会派オルターナティヴ・ポップ・バンド(?)水玉さがし、前作から実に3年半ぶりとなる5thアルバム。
(こないだ都内でライヴあったのに行けなかった…残念)

メンバーは前作と変わらず、水玉よしこ(ヴォーカル、ピアノ)、玉木道浩(ギター)、俵谷“ボブ”仁規(ドラム)、ザキ(ベース)、佐藤貴英(トランペット、アコーディオン、キーボード)の5人。
前作はそれまでの変則トリオから5人編成となった初のアルバムだったが、今回は前作と同じメンバーでの録音ということで、バンドとしての一体感がより深まったような印象がある。

クラシカルなピアノとジャジーなトランペットが前面に出て、そこに水玉よしこのムーディーにして透明感あるヴォーカルが乗る、というスタイルは前作同様。
特に佐藤貴英のトランペットには存在感があり、彼の渋いペットが鳴り響くと、なんとも映画的にしてアトモスフェリックな雰囲気が梅雨明けの部屋の空気を多少なりともドライかつクールにしてくれるような気がする。
映画音楽的というよりは、なんというか…TVで21時からやってる映画の番組のテーマソングみたいなムードがあったりとか(?)。
曲によりミュートも多用していて、抑えたトーンがまた渋い。

そして水玉よしこのヴォーカル。
レーベルの宣材には吉田美奈子、荒井由美、倉橋ヨエコ、ACO、椎名林檎etc.といったシンガーの名前が並んでいるが、個人的にはそこに(以前も書いたけど)矢野顕子とCharaの名前も加えておきたい。
アダルトで、何処までも夜のイメージ。

しかし、ただムーディーに流れていくJ-POPなどではない。
以前から感じていたジャズ・ロック/プログレ的ともいうべき要素も健在で。
個人的には中盤、意表を突く構成の「甘噛みのエチュード~onemuオマージュ~」、そして間髪入れず移行する「ターコイズ」で一瞬沸騰するスリリングなアンサンブルに、思わず前かがみに。
このあたりで聴ける、俵谷“ボブ”仁規がここぞとばかりの手数で乱れ打つドラムと太くうねるザキのベース、端正なピアノ、抑制と躍動の間を行き来するトランペット、そしてアンサンブルの裏側でノイジーに蠢くような玉木道浩のギター…プログレファンとかでも全然聴けそう。
鍵盤のメインはピアノだが、佐藤貴英がトランペットから持ち替えてのオルガンも前作同様、重要な味付けになっている。

2001年結成。
今年で活動15年。
アルバム5枚は寡作。
全国レベルでどれくらい知名度のあるバンドなのかよく知らないんだけど、もっともっと話題になってイイ人たちだと思う。


『レイトショー』、27日より絶賛発売中。


追記:
4曲目の「噴水」っていうのは、やっぱりアレですかね、大通公園ですかね。


(2022.7.23.改訂)

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