RADIO BIRDMAN/ROCK & ROLL WAR(1998)

画像オーストラリアの伝説、RADIO BIRDMAN…の有名なブート。
オリジナルLPは1978年のリリースらしいが、俺が持ってるのは98年に再リリースされた赤いジャケットのやつ。
500枚限定ということで、手書きで“322”とシリアルが書いてあるが、本当に500枚しかプレスされなかったワケじゃなくて、多分初回盤500枚のみ手書きナンバー入り、とかそういうことじゃないかと思う。
(真相は知らない。でも限定盤にしちゃ随分出回ってないか?)

オーストラリアの初期パンクというと、英米のと大きく違うのは、なんといってもハード・ロックの影響が大きく出ている部分じゃないかと思う。
…という話は前にも書いた。
THE SAINTSの1stを初めて聴いた時も、「ハード・ロックみたいだなあ」と思った。
(この話も多分、このブログで書くの3回目くらいだと思う。スマンね、トシとるともうこんな感じでねえ)

RADIO BIRDMANの場合、デトロイト・ロックの影響下に叩きつけるラウドなサウンドが、当時のロンドンあたりの10代のバンドとは明らかに違った鉄壁のアンサンブルで飛び出してくる。
ベレー帽のイカすキーボーディストがいたりするあたりも(結果6人編成という大所帯も)、1977年前後のいわゆる一般的な“パンク・ロック”のイメージからは遠い。
(もちろんTHE STRANGLERSやTHE BOYSのような、キーボーディスト含む年かさの英国パンクスも忘れちゃいけないんだけど)

さてこの手のブートもので興味深いのは、オフィシャル盤で聴けないカヴァー曲が聴けるというところに尽きる。
オリジナル・アルバムでもTHE STOOGES「T.V.Eye」や13th FLOOR ELEVATORS「You're Gonna Miss Me」といったカヴァーが収録されているが。
この赤いLPでは更にIGGY & THE STOOGES「Search And Destroy」、THE VELVET UNDERGROUND「Rock & Roll」、MC5「American Ruse」、THE STOOGES「I Wanna Be Your Dog」なんてのも聴ける。

その中でも個人的に特に興味深いのが、BLUE OYSTER CULT(はい、また出ましたよ、隙あらばこのバンドの名前を出しますよ)の「Career Of Evil」のカヴァーを演っているところ。
他のブートで先に同じBOCの「Transmaniacon MC」のカヴァーを聴いていたが、ハードな「Transmaniacon MC」と違って、キーボードを前面にフィーチュアした「Career Of Evil」は、いわゆるパンクとは明らかに異質。
このようにハード・ロックをも含むユニークな影響源から、RADIO BIRDMANのユニークなロックが編み出されていたのがよくわかる。
そしてBLUE OYSTER CULTの広範な影響力も(って、結局このオチを書きたかったんだな)。


(2016.12.31.改訂)

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