EDDIE AND THE HOT RODS/GET YOUR BALLS OFF(1990)
フランスのスカイドッグ・レコーズが持ってたEDDIE AND THE HOT RODSの1976年頃のライヴ音源を、テイチクが国内CD化したもの。EDDIE AND THE HOT RODS。
1975年、ロンドンのサウスエンドで結成。
76年のライヴというと、デビュー・シングルと1stアルバムの間の時期か。
このアルバム、クレジットがないんだけど、当時のメンバーはバリー・マスターズ(ヴォーカル)、デイヴ・ヒッグス(ギター)、ポール・グレイ(ベース)、スティーヴ・ニコル(ドラム)…だったはず。
ブックレットには5人編成の写真が載ってるが、この頃はルー・ルイス(ハープ)脱退後、グレアム・ダグラス(ギター:元KURSAAL FLYERS)加入前だったはずなので。
初期スタジオ作のソリッドなR&Rも素晴らしいけど、個人的にはコレ大好きな1枚。
パブ・ロックど真ん中のEDDIE AND THE HOT RODS。
“パブ・ロック”に決まった音楽性というのはほぼない…パブで酒飲みながら盛り上がって聴く/観るロックがパブ・ロック。
(それでいうと、70年代の沖縄のハード・ロック・バンドとかはみんなパブ・ロックだと思う)
その点コレは完璧だ。
全13曲中、半数近くがカヴァー曲。
しかもその選曲がベッタベタ。
THE WHO「The Kids Are Alright」のユル~いカヴァーに始まって、サム・ザ・シャムの「Wooly Bully」(ウィルコ・ジョンソンでもお馴染み)、THEMの「Gloria」、ボブ・シーガーの「Get Out Of Denver」、チャック・ベリーの「Bye Bye Johnny」(これまたウィルコのレパートリーでもある。あとSTATUS QUOのも凄くイイ)、そして最後にTHE ROLLING STONES「Satisfaction」。
…ボブ・シーガー以外はもう本当にベッタベタな定番曲ばっかり。
(「Get Out Of Denver」はいわゆる有名曲ではないけど、チャック・ベリー・スタイルの強烈なR&Rで、オリジナル知らなくても関係ないしね)
自分たちのオリジナル曲も半数混ぜながら、基本みんなの知ってる曲で大いに盛り上がりましょう、という、パブ・ロックの基本姿勢がここにある。
なのでカヴァー曲のアレンジも実にストレート。
音質はかなり聴き苦しいレベルだけど、そんなこと気にしない。
カヴァー曲中心に酔客と盛り上がっていた初期EDDIE AND THE HOT RODSの等身大な姿が堪能出来る1枚。
もちろん、オリジナル曲にも磨きをかけて行ったからこそ、カヴァーだけを演る場末のバー・バンドで終わらなかったワケですが。
それにしてもこういうバンドは強い。
メンバーが入れ替わっても、シーンが変遷しても、パブで盛り上がり続ける。
このバンドも1981年に一度解散したものの、その後再結成、いまだ現役(のはず)。
(2017.2.4.改訂)
この記事へのコメント