SUFFRAJETT(2003)
コレはなかなかびっくりするジャケット。ジャケットなしのプラケースに収められたCD-R…と見せかけておいて、実はこういうデザインのジャケットなのだった。
もちろん中身はプレスのCD。
ニューヨークで2002年に結成された男女二人組の1stアルバム。
バンド/ユニット名は多分、デイヴィッド・ボウイの「Suffragette City」からとったんだろう。
メンバーはニューヨーク出身のシミことシマンサ・サーネイカー(ヴォーカル、ヴァイオリン)と、シカゴ出身のジェイソン・チャスコ(ギター他)。
シミは半分かそれ以上黒人の血が入ってると思われる、コケティッシュな美人。
ジェイソンはリズ・フェアと仕事していたことがあるそうで。
で、音を聴いてまたびっくりした。
歪みまくったギターに乗って飛び出す、シミの鼻にかかったセクシーな歌声。
日本人のシンガーで言うと、Charaなんかに近い声質。
ディストーションの利いたギターを前面に、ガレージやグランジ/オルターナティヴの影響を感じさせるRAWでナスティな音質ながら、楽曲そのものはポップで、キャッチーなフックを持つ。
グラム・ロックっぽさもアリ。
サンクス・リストにCHEAP TRICK(あとピーター・クリス)の名前があるのに、何となく納得。
しかも随所でヴァイオリンが響く。
“もしコレが本当に愛なら、随分と過大評価されていると思うの”(「Love Me More」)、“ドラッグはあなたをもっと気持ち良くしてくれる? 今夜アタシを愛してくれるの?”(「The Drugs」)なんて歌詞もグッとクる。
ともあれかなりのハイクォリティ。
「コレは、売れるんじゃないか?」と思った。
実際には、残念ながらそれほど売れなかった様子。
その後シミとジェイソン・チャスコの二人はリズム・セクションを迎えて、SUFFRAJETTは4人編成のバンドとなり。
2007年には2ndアルバム『BLACK GLITTER』をリリース。
バンドはニューヨークからシカゴに拠点を移し、現在も活動を続けている模様。
もっと話題になってもいいバンドだと思うんだけどな。
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