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zoom RSS 映画『SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD』

<<   作成日時 : 2018/11/01 23:37   >>

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画像このブログでHi-STANDARDの名前を出したことは、確か一度しかなかったと記憶する。
でもまあ、このブログを読んでいるような人(ほぼ100%が音楽好きだと思う)で、Hi-STANDARDの楽曲を一度も聴いたことがないという人は、ほとんどいないのでは。
俺自身Hi-STANDARDの音楽に関しては、ここでは書けない(苦笑)個人的な思い出がある。
しかしその程度。
熱心に聴いたことは、正直一度もない。

そんなHi-STANDARDのドキュメンタリー映画…に、激しく心を動かされてしまった。

Hi-STANDARD、1991年結成。
メンバーは言わずと知れた難波・横山・恒岡の3人。
(結成当初はヴォーカリスト含む4人編成だったそうだが)
高円寺20000Vや下北沢屋根裏(どっちも既にない)あたりで10人くらいの客を相手に演奏を始めたのが、その速くてメロディアスなパンク・ロックは、大した宣伝もなしにほとんど口コミでどんどんオーディエンスを増やし。
…とかいうのは今や説明不要だろう。

一方、人気が拡大すると共に、かなり早い段階から始まっていた各メンバーの気持ちのズレ。
パンクを標榜しながらメジャーに所属することの葛藤。
(彼らがパンク本来のDIYにこだわり、メジャーであることにそんなにも悩み続けていた…というのを、今回初めて知った)

それらの葛藤が、彼らをあくまでもインディペンデントであるPIZZA OF DEATHとして、独立へと駆り立てる。
しかし、便宜上“代表取締役社長”となった横山にのしかかる重圧。
3人の気持ちは、更にずれて行く。

そして活動休止。
ここからはネタバレを避けるためにさらっと書かざるを得ないが、活動休止の間に更に距離が離れるどころか、決定的な断絶に陥る3人(特に難波と横山)。
この間の裏話は、本当に重苦しく、観ていてつらくなる。

それが東日本大震災をきっかけに、奇跡の復活。
昔の曲をただ再演するだけの活動は横山にとってカラオケと同義だったというが、紆余曲折を経て再びパーマネントな、現在進行形のバンドとして動き出す。

…といったあれこれが、ほとんど初公開となる映像の数々によって描かれる。
楽しかった日々も断絶の日々も、3人の肉声で嘘偽りなく語られる。
(この映画、昨今の音楽ドキュメンタリーの多くよりも格段に絞り込まれていて、語り手はメンバー3人しか出て来ない)

この作品が映画監督としてのデビューとなる梅田航は、厳選の末にどうしても使いたいと思った映像約60時間(!)の中から、更に濃縮・凝縮・圧縮を重ね、2時間の映画にまとめたという。
なので、中身は超濃厚。
横山のエピソードに較べて、活動休止後の難波の生活や活動についてのエピソードが少ない…と感じるファンも少なくないのではと思うが、そのへん追求して行ったら3時間でも収まらなかったことだろう。

何しろ全然ファンでもなんでもない俺がそれはそれは激しく心を動かされたのだから(もっとも、それにはネタバレを避けるため現時点でここには書けないある理由が存在するのだけど)、大ファンの人が観たら泣くでしょコレ。
あと、90年代を知らない若い人たちにもお勧め出来る。
多分誰もが「とにかく生きねば、やらねば」と思わされるであろう1本。


『SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD』、11月10日(土)より全国ロードショー。


(C)2018 SOUNDS LIKE SHIT PROJECT

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