LAZY SMOKEY DAMN!

アクセスカウンタ

zoom RSS LOU REED/METAL MACHINE MUSIC(1975)

<<   作成日時 : 2018/11/05 20:59   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

画像ルー・リードが、全米10位を記録した『SALLY CAN'T DANCE』(1974年)の次に出したのがコレ。
当時の邦題は“無限大の幻覚”。
ライナーノーツは先頃亡くなった小杉武久。

それにしてもいったいコレは何なのだろう。
何度聴いてもわからない。

ジャケットの隅には“dextrorotory components synthesis of sympathomimetic musics”とある。
直訳すると“交感神経音楽の右旋性成分合成”。
何じゃそりゃ。
ジャケットの裏にはアンフェタミンの化学式。
副題である“THE AMINE β RING”というのはアンフェタミン(AMINE α RING)のもじりなんだろう。
そうすると、覚醒的でアッパーな音楽の極北を目指したモノなのかと解釈出来なくもない。
しかし実際に聴いていると、覚醒的とかアッパーとかいうよりもアンビエントっぽく聴こえたりも。
このミニマルなノイズが全部ギターで作られているというのは、けっこう凄いと思う。
もっともルー・リードはギタリストなワケだから、ギターでやるのが自然だった、それだけかも知れないが。

リリースから43年、いまだに評価が定まらない…こんなアルバムはロック史上でも珍しいと思う。
ルー・リード自身、このアルバムを自分にとっての“ヘヴィ・メタル”と呼んでみたり、かと思えば「冗談だった」と発言したなんて話があったり。
ところが晩年にはライヴで再演してたそうだし。

60代になってからわざわざライヴで再演したということは、少なくとも本人的には冗談で作ったアルバムなんてことはなかったはず。
1975年当時、多分かなり、というか完全に本気でやってたに違いない。
ルー・リードはTHE VELVET UNDERGROUNDの「Sister Ray」のことも“ヘヴィ・メタルの実例”と語っていたが、ここで言うヘヴィ・メタルというのはもちろんハード・ロックの亜種としての音楽ジャンルのことではなく、ウィリアム・S・バロウズの諸作に登場するジャンキー用語としてのヘヴィ・メタルのことだろう。
「Sisiter Ray」が収録された『WHITE LIGHT/WHITE HEAT』(68年)から7年、ルーは“究極のヘヴィ・メタル・トリップの音楽による再現”を、もう一度自分一人でやってみようと思ったのかも知れない。
失敗作とか駄作とか言われることも多かった『METAL MACHINE MUSIC』、しかしルー自身は自分の方法論が間違っていなかったと思っていたからこそ、60歳過ぎてからライヴで演ったりしたのでは。

とりあえずLP2枚に渡ってピーとかガーとか鳴り続けるこのアルバムは、今改めて聴くと非常階段みたい、と思ったり。
非常階段を聴く時に「コレは何なのだろう」とか考えることはないワケで、そうすると『METAL MACHINE MUSIC』もそもそも意味とか考えるもんじゃないんだろうな。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
俺はこのアルバム好きです。
Shun
2018/11/09 12:17
コメントありがとうございます。
俺は聴く度にその時の気分で評価が変わる感じです(笑)。
大越よしはる
2018/11/09 22:10

コメントする help

ニックネーム
本 文
LOU REED/METAL MACHINE MUSIC(1975) LAZY SMOKEY DAMN!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる