映画『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』

画像タイトル通り、ミック・ロンソンの生涯をデイヴィッド・ボウイとの活動をメインに振り返るドキュメンタリー映画。
2017年の制作で、輸入盤DVDとして流通していたので、家で観たというファンの人も多いかも知れない。
昨年にはサントラ盤も国内発売されている。

序盤からフレディ・マーキュリー追悼コンサートの映像で、なんかいきなり泣きそうになる。
(なのでこの映画、QUEENのファンも観た方がいいと思う)
その後時系列を巻き戻して、イングランド北部の街・ハルでTHE RATSを解散して庭師をやっていたミック・ロンソンがデイヴィッド・ボウイに拾われてその片腕となって行く過程が、ボウイ自身のナレーションも交えて語られる。

昨年公開された音楽ドキュメンタリー映画には、『アメリカン・ヴァルハラ』をはじめとして限られた当事者しか出て来ないモノがけっこうあったが、この『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』は王道ともいうべき(?)オーソドックスな作りで、いろんな関係者が出てきてミック・ロンソンとデイヴィッド・ボウイを語る。
(もちろんミック本人のインタヴュー映像もふんだんに)
ルー・リード、イアン・ハンター、トニー・ヴィスコンティ(若々しい!)、グレン・マトロック、ロジャー・テイラー、ジョー・エリオット(ブックブクだな…)、マイク・ガースンあたりは納得として。
YESのリック・ウェイクマンが意外とフィーチュアされているのに驚いたけど、コレがピアノの実演を交えてミックの作曲/編曲の巧みさを解説してくれたりしてなかなか良い。
更にびっくりしたのはアンジー・ボウイ(テンションたけえ…)、チェリー・ヴァニラ(!)、ダナ・ギレスピー(!!)がそれぞれすっかりおばあちゃんになって登場するところ。
ミックの妻であるスージー・ロンソンは今でも美人。
SLAUGHTER & THE DOGSが出て来ないのは、まあしょうがない。
あとモリッシーも。

映画はデイヴィッド・ボウイの歩みについてもかなりの割合を占める。
THE SPIDERS FROM MARSがボウイと活動したのがたった18ヵ月の間だけだったことを考えると、もっとボウイと別のところでのミック・ロンソン本人の活動や生活について語られてもいい気がしたが、やはりというかミックが最も輝いたのがボウイとの活動であり、一方で当時のボウイの音楽が、ミックにいかに多くを負っていたかということも、この映画を観ると改めてよくわかる。
T.REXに続いてグラム・ロックの寵児として大成功…というイメージを持ちがちながら、最初はけっこう貧乏してたのね。

それにしても。
ギタリストとしての非凡な腕前を持つだけでなく、譜面の読み書きも身に着け、デイヴィッド・ボウイやルー・リードのアルバムではストリングスのアレンジまでこなし。
マルチな才覚に加えて抜群のルックス。
そんなミック・ロンソンも、ソロ活動は成功せず。
フロントマン向きではなかった…というのは、この映画に登場する多くの人もが指摘している。
実際、本人のインタヴュー映像を観ていると、ステージのキラキラぶりとは違って、ハンサムなのになんかフツーというか、オーラがないというか。
しかしボウイとのライヴ映像では別人のようなカッコよさ。
病を得ての晩年に出演したフレディ・マーキュリー追悼コンサートでも、ステージ上のミックは鳥肌モノ。

そんなあれこれを、スージー・ロンソンの手元にあった貴重な映像の数々と共に堪能出来る1本。
DVD持ってる人も、改めて劇場の大画面で観直す価値はある。
あと、もう1回言うけどQUEENのファンも。

3月8日(金)より、渋谷シネクイント他で公開。


(C)2017 BESIDE BOWIE LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント