AL DI MEOLA/ACROSS THE UNIVERSE

AL DI MEOLA.jpgこの2月に来日したばかりのアル・ディ・メオラの新作。
タイトルからも明らかなとおり、THE BEATLESカヴァー集。
アルは2013年にもBEATLESのカヴァー集を出していて、コレが2作目となる。
(2月の来日でも本作収録の「Hey Jude」を演奏したとのこと)
ジャケットはBEATLESじゃなくてジョン・レノン『ROCK 'N' ROLL』(1975年)へのオマージュだが、BEATLESのジャケットを模するとしたら4人いないとダメ(?)なので、そこでこのアイディアとなったのだろう。

アル・ディ・メオラがトリビュート・アルバム2枚も出すほどTHE BEATLESが好きというのを、今まで全然知らなかった。
そもそもアルのアルバム自体、超久しぶりに聴いたのであった。
ともあれコレは大変ナイス。
アル自身が各種ギターに加えてベース、そしてドラムまでプレイしていて、オリジナルに対する多大なリスペクトをキープしながらも独自性に富んだアレンジで聴かせる。

アコースティックでもエレクトリックでも、基本的には原曲の歌メロに忠実に、一方でちょっとしたオブリガード、あるいは原曲にはなかったトリッキーな展開を聴かせる間奏部分では存分に炸裂する超絶速弾き。
ギター、ベース、ドラムというベーシックな部分はアル・ディ・メオラ自身が担当しているが、他にキーボード、アコーディオン、パーカッション、管楽器も加わっている。
特にスペイン人パーカッショニスト、セルジオ・マルティネスが操る各種打楽器類の音が左右あちこちのチャンネルから斬り込んできて、サウンドに立体感と奥行きを与える。
(「Hey Jude」をはじめとしてドラムレスでセルジオがカホンをプレイする曲も多く、カホンってこんなに多彩な音が出せるんだなあと感嘆)
イタリア人アコーディオン奏者ファウスト・ベッカロッシ(2月の来日にも帯同)の、時にタンゴ風かと思えばミュゼットっぽくもなる多彩な演奏も味わい深い。
また「I'll Follow The Sun」ではランディ・ブレッカー(トランペット)がゲスト参加し、印象的なプレイを聴かせる。

ドラムレスの曲も多く、アコーディオンもフィーチュアしたこの演奏、ジャズなのかフュージョンなのかそれともロックなのか。
つまるところアル・ディ・メオラによるTHE BEATLESとしか言いようがない。
ジャンルを超えたプログレッシヴな解釈でありつつ、紛れもなくBEATLESの音楽。
アル自身は「美しさと喜びに満ちた音世界へのセレブレーション」と称していて、そのコメントからもこのアルバムに対する絶大な自信が窺われる。

それにしても、今年66歳になるというアルの、衰えぬテクニックと艶やかな音色。
先のコメントにもうなずかざるを得ないというモノ。


『ACROSS THE UNIVERSE』、13日リリース。

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