EVIL DRIVE/DEMONS WITHIN

EVIL DRIVE.jpg女性ヴォーカルを擁するフィンランドのメロディック・デス・メタル・バンド、前作から3年ぶりの3rdアルバム。

2013年1月にフィンランド東南部のコトカで結成。
16年1月に1stアルバム『THE LAND OF THE DEAD』、18年3月に2ndアルバム『RAGEMAKER』をリリース。
その間に何度かメンバー交代があり。
ヴィクトリア・ヴィレン(ヴォーカル)、ヴィレ・ヴィレン(ギター)、J-P・ブサ(ギター)、マッティ・ソルサ(ベース)、アンティ・タニ(ドラム)という現在の5人編成となったのは『RAGEMAKER』リリース後。
ヴィクトリアは以前SOULCRYPTというバンドで活動。
ヴィレはDOMINATION BLACKというバンドや、KISSのトリビュート・バンドPAUL STANLEY BOOZING SOCIETYで活動していたという。

IRON MAIDEN、SLAYER、METALLICAなどの影響を受けていたそうで、元々はメロディック・デス・メタルよりかはスラッシュ・メタルを志向していたのかも知れない。
『THE LAND OF THE DEAD』はBURRN!で酷評されたらしいが、俺はEURO-ROCK PRESSで10点中7点付けていた。
しかしその時点では、音楽自体よりも宣材写真でのヴィクトリア・ヴィレンのヒョウ柄ビキニの方が印象的だったりして…。
(『RAGEMAKER』は未聴)

1曲目「Payback」ではメロデスというよりもスピーディでブルータルなデス・メタルという感じだなあ、と思ったのが、2曲目「Breaking The Chains」でいきなりジャーマン・メタル風のクサいメロディがイントロから全開。
以下、曲毎にけっこう幅広いアプローチ。
14歳から歌い始めたというヴィクトリア・ヴィレンはキリッとした美人さんながら、顔に似合わぬ苛烈なグロウルを聴かせる。
一方で『THE LAND OF THE DEAD』を聴いた時にも感じた通り、スラッシュ・メタルをはじめとするオールドスクールなメタルの影響下からメロディック・デス・メタルにシフトしてきたバンドなのではと思わせる部分が随所に。
いかにも北欧メロデス的な慟哭メロディよりかは、メロディック・スピード・メタルなんかに通じる哀愁メロディの要素が多めというか。
アルバム終盤、別人みたいなクリーン・ヴォイスから邪悪なグロウルに転じる暗黒パワー・バラード(?)「In The End」も良い。

ARCH ENEMYと比較されがちなバンドながら、そもそもそのへんを目指しているワケではない気がする。
結成時のメンバーはヴィクトリア・ヴィレンとヴィレ・ヴィレンのみとなっているが、メンバー交代を重ねたのは吉と出たようで、『THE LAND OF THE DEAD』の頃に較べるとかなり成長したと思う。

国内盤はMOTORHEAD「Killed By Death」カヴァー(レミーが亡くなった直後からレパートリーにしている様子)を含むボーナス・トラック3曲入り。
本日リリース。