ゲルチュチュ/瓦解前夜の絶縁帯
まーDOLL以来ゲルチュチュ! ゲルチュチュ! とわめき続けてますが、うるせえなとか思わないで皆様是非一度聴いてみてください。
関東の皆様はライヴにも。
皆の衆、待ちに待ったゲルチュチュのアルバムだ。今まで2曲入りとかのCD-Rで小出しにされてきた楽曲、ライヴの度に決して多いとは言えないオーディエンスをぶちのめしてきた楽曲、の数々が、新録音でお目見えなのだ。
暴力、退廃、絶望…ネガティヴにして常にまとわりつくリアル、ともすればそれらの底に沈み込みそうになりながら、歌と演奏でもってクソッタレな日常に敗退することを全力で回避しつつ勢い余って七転八倒、それがゲルチュチュのロック。それは脛に傷持つ者のハートにこそ浸透する乱暴なセラピーだ(ゲルチュチュのライヴ後に泣いている客を見たことがある)。
平和で満ち足りた者には必要のないロックかもしれない(でも、そんな奴どこにいるんだ?)。大会場でのロックもどきに拳を振り上げる人たちにも必要のないロックかもしれない(いや、彼らにもいつか気付かなければならない時がやってくるのでは?)。理不尽に刻まれた傷、そのカサブタを剥がしてどうにもならない痛みを確認しつつ、それでも前へ進んでいこうとする奴らの傷口に、ゲルチュチュは塩をすり込むそぶりで口づける。
時にダビー、時にジャジーにライヴをドライヴさせるカイのベース。存外なパワーヒッターぶりでステージを揺らしグルーヴを生み出すマサやんのドラム。分離のいい音でわかりやすいリフを刻んだりは決してせず、カイとマサやんとハッチの立つ隙間や裏側から猛毒ディストーションで切り込むモトイのギター。3人の演奏に煽られたり3人をブンブン振り回したりしながら、ステージの上から客の足元まで転げまわって、歌に聴こえる何かを吐き出し続けるハッチのヴォーカル。
レゲエがあり、ファンクがある。THE STALINやINU、そして80年代のジャパニーズ・ハードコアの影響がある。何よりも、踏み潰されながら必死に立ち上がろうとする奴らの叫びがここにはある。つまりパンクがここにある。ライヴは都内で月に1~2回、しかしこの音源なら北海道から沖縄までゲルチュチュの音が届く。今の世の中全国どこにも闇があって、その底にはこの音を必要としている奴らがいるはずだ。今こそ聴いてほしい。
…ってなワケで、ゲルチュチュのアルバム『瓦解前夜の絶縁帯』、8月31日リリースです。
同日、四谷OUTBREAKにていつもの企画ライヴにトリで登場ですが、コレがレコ発ライヴというワケです。
日付変わってもう今日か。
では皆様、四谷でお会いしましょう、ってか飲みましょう。
(2019.7.28.改訂)
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