CLAP/HAVE YOU REACHED YET?
俺も3~4ヵ月遅れでゲット。
CLAPは70年代前半に西海岸で活動した5人組。
このアルバムは一般に1972年リリースとされていたが、ライナーノーツによると72年結成、レコーディングが73年ということなので、リリースも72年ではなく73年、ということになる。
高校の同級生やその兄弟によって結成されたバンドで、結成当初のレパートリーはほとんどがTHE ROLLING STONESのカヴァーだったらしい。
カヴァー・バンドとしてバンド・コンテストの類で人気を博し、あのTHE IMPERIAL DOGSの前身バンドSUGAR BOYはこのバンドの前座を務めていたそうだ。
先述のとおり1973年にスタジオに入ってレコーディング。
その時にはオリジナル曲を携えたバンドとして一本立ちしていたが、オリジナル・ドラマーは既に脱退し、録音の間にもドラマーは交代。
その音楽性はやはりというかTHE ROLLING STONESの多大な影響を受けたモノだが、ギタリストが兼任するサックスをはじめとした、洗練されないヘタウマな演奏、ミック・ジャガーと静岡ロックンロール組合のシャンの中間みたいな、絶妙な子供声、楽曲は基本的にポップなR&Rなのに全体に漂う退廃的なムード。
(ついでにベーシストの名前が“ジム・モリソン”って!)
リリース元のレーベルは、アルバムを1200枚プレスする、といって実際には300枚しか作らなかったという。
そのことも含めて活動は思うに任せず、結局アルバムのリリースから数ヵ月後にバンドは解散。
その後音楽活動を続けたメンバーはいなかったらしい。
バンド解散から3年ほど経った1976年頃にあのグレッグ・ショウがこのアルバムを手に入れ、「BOMP!」誌上で絶賛。
その後アルバムは1700ドルの値が付く激レアアイテムとして知られるようになり、20年くらい前に一度ブート再発されたというが、それすら50ドルで取引されるありさまだったという。
今回遂に正規再発となったワケです。
THE IMPERIAL DOGSをはじめとする、ガレージ/サイケデリックの時代には遅過ぎ、パンクの時代には早過ぎた、70年代前半のアメリカのプロト・パンク勢の秘宝、そのひとつに数えられるだろう。
関係ないけど、その時代にメジャーで勝負していたBLUE OYSTER CULTって凄いな。
(2020.7.29.改訂)
"CLAP/HAVE YOU REACHED YET?" へのコメントを書く