VELVET MONKEYS/RAKE(1990)
グランジ/オルターナティヴの時代にブイブイいわしたプロデューサー、ドン・フレミング…のバンド、GUMBALLをこのブログで紹介したのは、もう3年くらい前だったと思う。で、こちらはドンがGUMBALLの前にやってた(というか彼にとって最初の)バンド。
バンド名は、THE VELVET UNDERGROUNDとTHE MONKEESをくっつけたらしい(笑)。
結成は何と1980年だとか。
ニューヨークで結成され、その後ワシントンDCに拠点を移す。
このアルバムからは想像出来ないけど、初期はドラムマシーンを使用して、ECHO & THE BUNNYMENやOMDの影響下にあるニュー・ウェイヴ/エレ・ポップ風のバンドだったそうで。
82年に怪人ジェイ・スピーゲル(ドラム)が、85年にマルコム・リヴィエラ(ギター、キーボード)とロブ・ケネディ(ベース:元THE CHUMPS)が加入し、シンセ・ポップを脱してギター2本のロック・バンドに。
しかし88年頃には解散状態となり、ドン・フレミングはジェイを連れてNYに戻り、クレイマー(ベース:もちろんシミー・ディスクのあの人)とデイヴィッド・リヒト(ドラム)という元SHOCKABILLY組とB.A.L.L.を結成。
そんなVELVET MONKEYSが1990年に一時“再結成”して、名門ラフ・トレードからリリースしたのがこのアルバム。
再結成といっても、ドン・フレミング(ヴォーカル、ギター、ハープ)、ジェイ・スピーゲル(ドラム、ヴォーカル)、マルコム・リヴィエラ(ギター、キーボード)以外のメンバーは…サーストン・ムーア(ベース、ギター:もちろん当時SONIC YOUTH)、ジュリア・キャフリツ(ギター、キーボード、ヴォーカル:もちろん元PUSSY GALORE)、ジェイ・マスキス(ギター、ヴォーカル、ドラム:もちろんDINOSAUR Jr.)、ジョン・ハミル(ドラム、ギター、ヴォーカル:元PUSSY GALORE)…というとんでもない豪華メンバーで、ちょっとしたスーパー・セッションの趣だった。
主要メンバーが重複しているので、VELVET MONKEYSはGUMBALLの前身バンド、と言って差し支えないと思う。
ただ、GUMBALLがグランジ以降のラウドなサウンドによるポップなメロディ、みたいなセンを追及していたのに対して、この時のVELVET MONKEYSはよりトラッシーでぶっ壊れた音を聴かせてくれる。
(PUSSY GALORE組が二人いるしなあ)
一方で十分にポップでもあり、突き抜けたR&R感も。
(曲名からして「We Call It Rock」とか「Rock The Night」とか「Rock Party」とか、ヘア・メタルのバンドみたいな…)
70年代ブラック・エクスプロイテーション映画『シャフト』のサントラをパロったジャケットもナイス。
(このアルバムも、架空サントラ的な作りになっている)
そんな中で、トラッシュ感覚希薄でメロディアスな「Something's In The Air」を聴くと、やはりというかドン・フレミングの根底にあるメロディメーカー志向みたいなものが透けて見える。
その後ドン・フレミングとジェイ・スピーゲルは1992年にエリック・ヴァーミリオン(ベース:元STUMP WIZARD)とGUMBALLを結成し、94年にはマルコム・リヴィエラが加入。
VELVET MONKEYSはGUMBALLに移行することで発展的解消…と思っていたんだけど、実は解散はしていない、とかいう話であります。
(2018.1.8.改訂)
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