IGGY AND THE STOOGES/METALLIC 2×KO(1988)

IGGY AND THE STOOGES METALLIC KO.jpg乏しい金を、イギー・ポップとMOTORHEADとBLUE OYSTER CULTのレコードにつぎ込み続けていた時期があった。
80年代後半。
MOTORHEADとBLUE OYSTER CULTは、オリジナル・アルバムを中古盤で根気よく集めて行けば良かったが。
イギー・ポップに関しては…当時リヴェンジ・レコーズを中心に発掘音源の類がほとんど月刊みたいなペースでリリースされていたんで、大変だった。

とっくの昔に廃盤だった1枚モノの『METALLIC KO』を高い金出して買って間もなく、2枚組LPのコレが出た。
ええ、買いますよ、買いますとも。

IGGY AND THE STOOGES、1973年10月6日と74年2月9日、いずれもデトロイトのMICHIGAN PALACEでのライヴを収録した2枚組。
74年の方は、IGGY AND THE STOOGESのラスト・ライヴ。

音質は、良くない。
ヴォーカルとドラムはよく聴こえるが。
次によく聴こえるのが、スコット・サーストンのピアノ。
一番聴こえないのが、ギターとベース。
『RAW POWER』(1973年)ではヴォーカルとギターが飛び出していた一方で、ここではジェイムズ・ウィリアムソンのギターが一番引っ込んで聴こえる。
全体に、ペラペラな感じの音。
しかし、薄いアンサンブルの中で各々の楽器(そしてヴォーカル)がワイルドにせめぎ合っている様は、よく伝わってくる。
ヴォリュームを上げると、実に耳障りでやかましい。
何しろ、勢いがもの凄い。
何よりこのアルバム、タイトルが最高だよな。

全10曲のうち、『RAW POWER』収録曲は3曲のみ。
あとは全部オリジナル・アルバム未収録。
IGGY AND THE STOOGESが解散していなかったら、『RAW POWER』とはまた全然違ったアルバムを作り上げていたに違いない、と思わされる曲が多い。
「Head On」あたりをはじめとして、なんというか、スケール感のある曲が多いんだよね。
スコット・サーストンのピアノもイイ味付けになっている。

しかし残念ながら、IGGY AND THE STOOGESは続かず。
次のアルバム用に作られていた楽曲のごく一部がイギー・ポップとジェイムズ・ウィリアムソンの連名作『KILL CITY』(1977年)で再録されるにとどまった。
「Heavy Liquid」も「I Got Nothin'」も「Rich Bitch」も「Cock In My Pocket」も「Head On」も「Open Up And Bleed」も、イギーのソロのレパートリーには引き継がれず。
唯一その後もステージで歌われ続けたのが、カヴァー曲「Louie Louie」だったという…。

この2枚組が出てから10年後の1998年、曲順他を修正して73年と74年のライヴをそれぞれCD1枚ずつにコンプリート収録した2枚組CD『METALLIC KO』がリリースされた。
ええ、買いましたとも、もちろん買いましたとも。


(2022.2.16.改訂)

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