続・ぐっちゃぐちゃな60年代(Telstarとか)
先日、イタリアのTHE TRIPのオリジナル・メンバーに実はリッチー・ブラックモアが…という話をしたが。DEEP PURPLEに腰を落ち着ける以前のリッチーがバック・バンドやらセッションやら何やらであちこち転々としていたのは、今ではよく知られるところ。
しかし俺が80年代にBURRN!を読んでそういうのを知り始めた時は、驚くことばかりだった。
(80年代の俺は熱心なBURRN!読者であった)
特にびっくりしたのは、THE TORNADOSの大ヒット曲「Telstar」にリッチー・ブラックモアが参加していると知った時。
「Telstar」と言えば1962年、イギリスのバンドによる初の全米1位となった記念すべきナンバー。
そのレコーディングにあのリッチーが参加していたとは。
しかし1962年というと、リッチー・ブラックモアがまだSCREAMING LORD SUTCH & THE SAVAGESのメンバーだった頃(当時16歳か17歳!)で、THE TORNADOSのメンバーというワケではなくただジョー・ミークに呼ばれてレコーディングに参加しただけというリッチーは、「Telstar」にはクレジットすらされていない。
しかも「Telstar」で前面にフィーチュアされているのは、ギターよりもむしろ謎の電子音みたいなサウンドだったし。
ともあれ「Telstar」をカヴァーしているTHE ROOSTERS(画像)も、まさか「Telstar」のオリジナル・ヴァージョンでギターを弾いているのがリッチーだとは、多分知らなかったんじゃないだろうか。
ROOSTERSとDEEP PURPLEだけ並べたら何の接点もなさそうだが、どっこい世の中いろいろなところでつながっているのであった。
(すべてはつながっている理論)
昨日音楽ライターの白谷潔弘氏に久しぶりにお会いした際、「Telstar」でフィーチュアされているヘンな音はなんだろうという話になり。
白谷氏は「リボン・コントローラーみたいな…」と言っていたが。
気になったので検索してみたら、“クラヴィオリン”という初期の電子楽器なんだそうで…。
…話を60年代の英国に戻すと、他にも後になって「へー」と驚かされた話は多い。
「Let's Go To San Francisco」のヒットで有名なFLOWERPOT MENにジョン・ロードが参加していた…と知った時もびっくりしたけど、ジョンは「Let's Go To San Francisco」のレコーディングには参加していなくて、ヒットの後に結成されたバック・バンドのメンバーだったんだそうで。
(しかもTHE ARTWOODS時代からあのレミーと知り合いだったとか…)
DEEP PURPLEの初代ベーシストだったニック・シンパーにしても、昔は“初期のDEEP PURPLEにいて、その後WARHORSEとかやってた人”というだけの認識だったのが、実はジョニー・キッドが亡くなる前のJOHNNY KIDD & THE PIRATES最末期のメンバーで、ジョニーの死後にはNEW PIRATESなんてのをやっていたとかいうのを知ってたまげた。
…ってか、さっきからDEEP PURPLE関連の話ばっかりじゃねえか。
それはさておき、70年代後半以降と違って、60年代~70年代前半までって、DEEP PURPLE関連に限らず有名バンドを結成したり成功したりするまでのキャリアに紆余曲折が多過ぎて本当に面白い。
いや、実は80年代以降もそういうのけっこうあるんだけどね。
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