Summer Of Loveは遠く
5月に元THE CHARLATANSのマイク・ウィルヘルムが亡くなったが、今度はQUICKSILVER MESSENGER SERVICEのゲイリー・ダンカンが。海外のサイトでは、発作の後昏睡状態に、みたいなことが書いてあったが、何の発作かは不明。
72歳。
QUICKSILVER MESSENGER SERVICEと言えばジョン・シポリナ、ディノ・ヴァレンティ、あるいはニッキー・ホプキンス…といった歴代メンバーを思い浮かべる人が多いと思う。
しかし『SHADY GROVE』(1969年)の頃に一時離脱していたとはいえ、最初から最後までバンドを支え続けたのはむしろ、ギタリストとしてジョンの陰になることが多かったゲイリー・ダンカンだった。
(デビュー当初にデイヴィッド・フライバーグとリード・ヴォーカルを分け合っていたのもゲイリーだ)
80年代にはソロ・プロジェクトに限りなく近い形のQUICKSILVERとして看板を復活させ。
以前にも書いたが、『LIVE AT FIELD STONE』(1997年:画像)など90年代のQUICKSILVER名義の作品が、俺は大好きだった。
ジャズやファンクのフィーリングも大胆に取り入れたサウンドは60~70年代のQUICKSILVER MESSENGER SERVICEと大きく違っていたし、ライヴでかつてのレパートリーを演奏することもなかった様子ながら(00年代のライヴでは全曲ジャズということも)、QUICKSILVERを名乗るだけのオリジナリティとクォリティがあった。
00年代後半以降は、80~90年代にバック・コーラスのみのゲスト参加だったデイヴィッド・フライバーグがリズム・ギターで復帰し、QUICKSILVER MESSENGER SERVICE名義が復活。
(こちらは往年のレパートリーと90年代の楽曲を両方ともプレイ)
10年代前半までは活動していたらしい。
80歳(!)のデイヴィッド・フライバーグは今も現役で活動しているようだし、ゲイリー・ダンカンにもまだまだ頑張って欲しかったが。
デイヴィッドの方は現役とはいえ、肩書的には元JEFFERSON AIRPLANEのメンバーとしての活動がメインらしいので、今後ゲイリー抜きのQUICKSILVER MESSENGER SERVICEが活動することはないような気がする。
デビュー時のドラマーだったグレッグ・エルモアも存命ながら、今はもう音楽活動はやっていないみたいだし、仕方のないことだろう。
サンフランシスコを彩ったサイケデリック・ロック勢も、往時のメンバーの大半がこの世を去っている。
60年代は本当に遠くなった。
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