ZADKIEL(2006)

ZADKIEL.jpgウェブリブログのリニューアル(はっきり言って改悪。使いづらくなった!)を経て1発目。

80年代初頭に活動していた、“日本最初期のスラッシュ・メタル・バンド”とも言われるトリオのスタジオ録音全6曲(たった6曲!)に、エンハンスト仕様でライヴ映像4曲を追加した編集盤。

ZADKIEL。
メンバーはヨリキジョー(ギター、ヴォーカル)、諸田コウ(ベース)、木下裕一(ドラム)の3人。
つまり諸田がDOOM結成前に活動していたバンド。
このCDがリリースされた時、俺はこのバンドのことをまったく知らず。
DOOM以前に諸田がこんなバンドをやっていたと知ってびっくりしたモノだった。

その音楽性はほとんどMOTORHEAD+VENOM。
何しろ「Y.K.M.」のBメロなんかは、ほとんどMOTORHEAD「Dead Men Tell No Tales」そのものだ。
しかしMOTORHEADとVENOMにそれぞれ違った魅力があったように、このバンドにもMOTORHEADともVENOMともまた違う魅力があった。
MOTORHEADにも通じるブルーズの根っこを感じさせるギターに、やたらテクニカルなベース、そしてツーバスで疾走しつつ“フィルシー・アニマル”テイラーともアバドンとも違ったグルーヴ感を聴かせるドラム。
この猛々しさ。
80年代初頭の日本にこんなバンドが存在したとは。

インサートにはいわゆるライナーノーツはなく、その代わりに当時のZADKIELを知るいろいろな人たちの短いコメントが集められている。
DOOMの藤田タカシと広川錠一、JURASSIC JADEのHIZUMIとNOB、CASBAHの村山亮と三谷浩一、音楽ライター別府伸朗…と、限りなく豪華な顔ぶれ。
藤田はZADKIELの音を“DOOM以上にDOOMなバンドであり、DOOMの目標でもあり”と語っている。

バンドは続かなかった。
諸田コウはDOOMに参加、そして1999年に亡くなった。
木下裕一はSPIKE HONEYを結成、その後音楽活動から勇退し、2018年に亡くなっている。
唯一存命のはずのヨリキジョーはZADKIEL解散後ブルーズに傾倒し、エクストリームなロックからは離れてしまったと聞く。
しかしこのCDには彼らの異形な偉業が詰め込まれている。


(2022.11.19.改訂)

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