奥村裕司『詳説ジャーマン・メタル』
巻末のアンケートに参加しただけです。
BURRN!誌の編集者を経て1992年にフリーランスに転じた音楽ライター・奥村裕司氏。
(俺はこの春に出たSLAYERのムックで一緒に仕事させていただいた)
その彼が追いかけ続けているジャーマン・メタルのエッセンスを凝縮した1冊。
表紙からして「?」となる人も多いかも知れないが、よーく見るとこのイラスト、ジャーマン・メタルの様々なアイコンがちりばめられていることがわかるだろう。
(左胸には“メタル・ハート”が!)
この手の書籍にありがちな“アーティスト紹介とディスク・ガイド”という形式を敢えて排し、それらは最低限に留めたうえでジャーマン・メタルの魅力を奥村裕司氏なりに抽出した労作。
何よりも特徴的なのは、ページ数の半分近くが今やドイツが世界に誇るメタルの祭典「Wacken Open Air」の紹介に費やされていることだろう。
コレは2001年から毎年WOAを取材し続けている奥村裕司氏にしか出来ない構成だ。
そもそもこの書籍自体が“WOAについての本”として企画され、紆余曲折を経て“WOAをフィーチュアしたジャーマン・メタルの本”に落ち着いたのだという。
なので、いわゆるジャーマン・メタルだけではなく、WOAに出演したドイツ以外のバンドについても、直接目撃した奥村氏自身の視点と言葉で追体験することが出来る。
反面、“ジャーマン・メタル全般のガイド本”としては物足りなさを感じる人もいるかも知れない。
しかし、超絶に中身が濃いのは間違いない1冊。
60年代から始まるジャーマン・ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの歴史も、過不足なく説明されている。
(SCORPIONSがいわゆる“クラウト・ロック”に始まっていることを知ってる人ならわかると思うけど、コレってけっこう凄いことなんだぜ…)
…で、俺は巻末のアンケートで“ジャーマン・ハード・ロック/ヘヴィ・メタルのベスト3”を選ぶ企画に参加させていただきました。
豪華な顔ぶれがそれぞれのジャーマン愛を炸裂させています。
中でもVOIVODのアウェイは…狂ってる!(笑)
ちなみに誌面のデザインを担当した人はメタルを全然知らなくて、豪華な顔ぶれが参加しているというのに名前を知ってる人が俺しかいなかったらしい(笑)。
『詳説ジャーマン・メタル』、25日より絶賛発売中。
(2022.11.23.改訂)
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