彼は箱の中に
俺は火葬自体には間に合わなかったものの、その後の関係者の集まりには参加させていただくことが出来た。
イノウエUは既に小さい箱に収まっていた。
おいおい井上さん、何やってんですか…。
集まりに顔をそろえた人数は俺が予想していたよりもずっと多く。
そして俺が予想していたよりもはるかに豪華な顔ぶれだった。
イノウエUが再発に尽力した、80年代東京ポスト・パンク幻の編集盤『都市通信』(画像:https://lsd-blog.at.webry.info/202002/article_15.html)参加メンバーをはじめとする人々。
集まった中で、俺は多分2~3番目に若かったのではと思う。
しかし意外なことに、その中で90~00年代のイノウエUを知るのは俺一人らしかった。
逆に言えば、彼は2019年に俺と再会する前あたりから、それ以前とはまったく違った濃い人脈を短期間で作り上げていたということでもある。
イノウエUの臨終に立ち会った人物から、その時の様子を聞いた。
それがおかしくて(!)つい笑ってしまった。
いかにもイノウエらしいと思った。
イノウエUにはまだまだリリースの構想があった。
そしてそれらは、どうやら引き継がれるらしい。
EL ZINEあたりで、彼が関わったリリースについて俺が書く、という可能性はまだ残されているワケだ。
ともあれイノウエUは、入院生活、そしてこの世での暮らしを終え、今夜久しぶりに自宅に戻った。
井上さん、お疲れっした。
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