映画『Kalafina 10th Anniversary Film ~夢が紡ぐ輝きのハーモニー~』

画像アニメ『空の境界』の主題歌「oblivious」で2008年にデビュー後、オリジナル・アルバムが全部オリコンチャート10位以内というヴォーカルユニットKalafina。
“アニソンの人たち”という枠を軽々と越えて、NHK「みんなのうた」「歴史秘話ヒストリア」などでお茶の間にも浸透。
結成10周年を迎えた彼女たちを捉えたドキュメンタリー映画。

Kalafinaの10年間をたどるドキュメンタリーではあるが、初期の映像や写真などはほとんど登場せず。
昨年のアコースティック編成でのツアーや、日光東照宮や奈良興福寺でのライヴなど、基本的には最近の映像を多く用いている。
(海外公演の様子も)
そしてKeiko、Wakana、Hikaruの3人がそれぞれの故郷である東京、福岡、富山の街を歩きながら少女時代を回想するシーンなどを挿みつつ、大団円である今年1月23日の日本武道館での10周年記念公演に向けて収斂していく作り。
デビュー当初のKalafinaがKeikoとWakanaの二人だったことは説明されるものの、2ndシングル当時に4人目のメンバーだったMayaについては一言も言及されない。
もっとも2&4人編成時代はどちらも“一瞬”のことでもあり、活動期間のほとんどを占めるトリオ編成にフォーカスすることで内容がすっきりしているとも言える。
(とはいえ上映時間は97分もあるのだけど)
作品中、メンバー3人以外でインタヴューを受けている関係者は二人のみ(プロデュースと作詞作曲を手掛ける梶浦由記も登場しない)で、この点でもとにかくメンバー3人の個性や魅力を浮き彫りにする作りになっている。

インタヴュー、打ち合わせ、衣装合わせ、リハーサルなどなど、様々な場面で様々な表情を見せる3人。
特にリハーサルは3人で合わせる場面だけでなく個人練習の模様も紹介され、それぞれの取り組みを興味深く見ることが出来る。
個人的にはWakanaが故郷・福岡を歩くシーンで、俺自身もう何年も訪れていない天神の風景が映し出されたのがちょっと嬉しかったりも。

そして綿密な準備を経て実現した10周年記念公演。
ダイジェスト風ではあるが、次々に繰り出されるヒット曲。
ストップウォッチ片手の衣装替え&ヘアメイクなど、舞台裏も余すところなく映し出される。
海外からはるばるやって来たファンたちの姿も。

それにしても、見事なハーモニー。
まるで違う3人の声質を完璧に活かしている。
柔らかく透明感あふれるWakanaの高音。
ストレートかつシャープに斬り込むHikaru。
そしてボトムを支えるKeikoの力強い声。
「3人が出会うことは奇跡という偶然ではなく、運命だったから」というWakanaの言葉にも納得の、完璧なバランス。


ところが。
皆様既に御存知だと思うが、Kalafinaの分裂が報道されたのはつい先週のことだ。
大成功の日本武道館公演から2ヵ月も経っていない。
スクリーンで見た、確かな絆を感じさせる3人の姿…世の無常を思わずにいられない。

映画のスタッフは落胆しただろうか。
それとも、このタイミングで3人の姿を記録に残せたことに安堵しただろうか。
多分両方だろう。
この映画、Kalafinaのファンはもちろん必見。
そうでない人も、多分もう二度と見ることのかなわないこのトリオの記録を見ておいて損はないと思う。


『Kalafina 10th Anniversary Film ~夢が紡ぐ輝きのハーモニー~』、3月30日(金)より、全国18館で2週間限定公開。


(C)2018 「Kalafina 10th Anniversary Film」製作委員会

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この記事へのコメント

omachi
2018年03月24日 19:04
歴史探偵の気分を味わえるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索すればヒットし、 小一時間で読めます。 北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。その1からラストまで無料です。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。 重複、既読ならご免なさい。 お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。 物語と観光地が絡むと興味が倍増します。気が向いたらお読み下さいませ。東大寺・ 毘盧遮那仏を造立した聖武天皇の外祖父が登場します。岡潔が後半生を暮らした奈良が舞台の小説です。(奈良のはじまりの歴史は面白いですよ。日本史の要ですね。)
大越よしはる
2018年03月24日 21:24
コメントありがとうございます。
しかし何故ここに…。