AZUSA/HEAVY YOKE
多国籍なメンバーによるユニークなエクストリーム・メタル・バンドのデビュー作。それにしても、日本人のメンバーがいるワケでもないのに、AZUSAってバンド名は一体何処から…。
(まあ80年代のニューヨークにもTAKASHIってバンドがいたけどね)
メンバーはTHE DILLINGER ESCAPE PLANのリアム・ウィルソン(ベース)を中心に、ノルウェイのプログレッシヴ/テクニカル・クリスチャン・デス・メタル・バンドEXTOLのデイヴィッド・フスヴィック(ドラム)、元EXTOLのクリスター・エスペヴォル(ギター)、そしてドイツの実験的ポップ・デュオSEA+AIRのエレーニ・ザフィリアドゥ(ヴォーカル)の4人。
アメリカ、ノルウェイ、ドイツの混成軍。
“ケイト・ブッシュ+SLAYER”とか“DEATH+アネット・ピーコック”とか言われている(笑)。
エレーニ・ザフィリアドゥのヴォーカルは別にケイトにもアネットにもそれほど似ているとは思わないが(時々ちょっとだけケイトに似ていると思うところもないではない)、独特の浮遊感を持った歌声を聴かせる。
その一方で、強力なブチ切れシャウト・ヴォーカルも存分に炸裂し、その落差はかなりのモノ。
(SEA+AIRって聴いたことないんだけど、そこではまさかこんな絶叫かましてないよね)
1曲目「Interstellar Islands」で、歌い出しの柔らかなノーマル・ヴォイスからいきなり激情のスクリームに転じるところではぎょっとする。
そんなエレーニ・ザフィリアドゥの歌唱を支える野郎3人。
スラッシュ・メタルやデス・メタルやブラック・メタルやプログレッシヴ・ロックやジャズ/フュージョンやハードコア、更にはエレーニのノーマル・ヴォイスを活かすべくスロー・コアやサッド・コア、そしてポップなテイストまでを複雑怪奇に組み合わせた、かなり異様なサウンドを聴かせる。
もちろんリアム・ウィルソンも凄いしクリスター・エスペヴォルも凄いが、EXTOLのオリジナル・メンバーであるデイヴィッド・フスヴィックのドラムが何より凄い。
エレーニがノーマル・ヴォイスでソフトに歌うバックでも異様な手数のドラムが「ずどどどどど」と炸裂する。
(なんか、#stdrumsのユージ・レルレ・カワグチが前にやってたhighenaを思い出したりも)
メンバーそれぞれのスケジュールを合わせるだけでも大変そうだし、パーマネントなバンドとしてどれほど続くのかは正直よくわからんが。
とにかくユニークな存在なのは間違いない。
国内盤はボーナス・トラック入りで、海外に先行して本日リリース。
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